【こあら組】

 こあら組のお友達は普段からお友達や保育者を「がーんばれ」と応援してくれたり、応援してもらって頑張れたという場面が多くありました。そのような姿からお父さんやお母さん、みんなにも元気を届けようと『こあらぐみ応援団』を結成しました。また普段園でどのようにして過ごしているのかを見て頂けたらと思い、朝の集まりの様子を発表いたしました。

 こあら組は学園で1番小さな1歳児クラスです。大きな会場や沢山の人に驚いて泣いてしまわないように、何度か会場へ行っての練習や衣装を着ての練習を重ねました。部屋で踊っている時には「もう一回」と何度もリクエストがあり楽しんでいました。また、持っていたポンポンは自分で色を選び、割くこともして衣装作りにも参加しました。

 当日は保護者の方と離れる時や終わって幕が降りて来る時に少し泣いてしまう子もいましたが、みんなお名前を呼ばれたらお返事が出来、『ドンスカパン』の曲に合わせて体を揺らし、ポンポンを振ってと緊張はしながらも上手に発表ができていました。入園すぐの運動会からも成長を感じた発表会となりました。存分に楽しんで表現していた子、緊張してしまったけれどみんなと一緒に泣かずにお返事や参加が出来た子、みんなそれぞれに頑張っていましたので、沢山褒めてあげて欲しいと思います。これが自信となりまた新たな挑戦、世界を広げていけるような経験となっていましたら幸いです。

(こあら組担任 田中・猿渡)  

【ぱんだ組】

ぱんだ組の発表はいかがでしたか?

朝の会で、歌詞から表現する仕草が気に入りノリノリで歌う子どもたちを見て、この姿をぜひ発表会で見ていただきたいと演目が決まりました。りす、うさぎ、ことり、たぬきが出てくるので一人一人に何をしたいのか聞くと、すぐに○○しかないと即決する子もいれば、全部やりたいんだけど…と悩む子もいました。
そうして決めたぼうしの顔は、自分で目や口などを貼りました。出来上がった帽子をかぶって「みてみて~」と嬉しそうに見せてくれたぱんだ組のお友だちの表情がみんな可愛く、「楽しみだね」と、保護者の皆様に見ていただくのを楽しみにしておりました。練習以外の時間にも「山の音楽家かけて」と歌いたがり親しんできた子どもたち。
当日は保護者と離れる際に泣いてしまったり、緊張してしまった場面とともに、不安やさみしい気持ちのお友だちに寄り添う姿もみられ、ほほえましい場面もありました。

舞台で幕が開いた時には泣くことなくお返事も頑張っていましたね。精一杯の力で舞台に立ったみんなを、たくさん誉めてあげたいです。大きな舞台にたち頑張ったことは子どもたちにとって自信にも繋がっていると思います。

最後になりましたが、保護者の皆様には事前のボランティアや当日のお片付けなど様々なところでご協力いただき感謝しております。発表会でのあたたかい見守りや拍手も本当にありがとうございました。

(ぱんだ組担任 月岡・松田・長田)

 

【年少組】

年少組は子どもが描いた「ぎさぎさたまご」を主題に据え1年間プロジェクト保育を展開してまいりました。その集大成となった発表会。

発表会自体が初めてのお友だちも多く、お部屋での練習では緊張 してお話できなかったり、歌を歌う時に恥ずかしくなってしまったりという姿がありました。

しかし自分たちで選んだ役に徐々に愛着を持ち「次はわにさんの番だよ」「ここに立つんだよ」と練習にも前向きに取り組んでいけるようになり、自由遊びの中では、衣装をイメージしながら廃材を使って再現し、他のお友だちの役になりきって遊ぶ姿も見られました。

発表会当日、衣装に身をまとい緊張した面持ちでしたが、幕が上がると保護者の皆様を見つけて笑顔で舞台に臨むことが出来ました。 練習では緊張していたインタビューも本番では力を発揮し、上手に答えることが出来ていました。

沢山成長した姿をご覧いただけたかと思います。

残り少ない年少組での生活ですが、まだまだ楽しいことがいっぱい待っています。新たな経験を積んでいく子どもたちを、温かく見守っていただけたらと思います。 発表会前日までご協力を賜り、また当日はたくさんの拍手をいただきありがとうございました。

                            (年少組チーム担任 武藤、大塚、佐藤、青木)

 

【年中組】

年中組の子どもたちにとっては初めてのオペレッタとなります。オペレッタについて子どもたちと話をし、みんなで行うお話し「ともだちほしいなおおかみくん」を読みました。
お話を読むと「楽しみ!」「ぼくは、おおかみがいいなー。」「うさぎがいい」とすでにやる気満々の年中組の子どもたちでした。
役が決まると、役ごとに集まりどんな振り付けが良いか子どもたちと話し合いをし考えました。歌詞に合わせて「これはどう?」「良い振り付け見つけた」など意見を出し合いました。自分たちで決めたからこそ楽しんで行う姿、役になりきっている姿を見ていると、自分たちで考えることや、言葉にして伝えることが少しずつ自然と出てくる姿を見て子どもたちの成長を感じることができました。
練習でない、自由遊びの時間でも「流して!」と声をかけてきてくれたり口ずさんで歌っている子も多くおりました。
役ごとに出てくる場面
2役で出てくる場面
などたくさんの動きがある中、友だち同士で声を掛け合い教えている姿が見られ協力してみんなで心を一つにすることも今回のオペレッタを通して学べました。
当日までも指折り数えており「あと、何日?」と毎日聞いておりました。当時も緊張している子もおりましたが、笑顔で登園をし最後まで楽しんで行うことができました。
たくさんのお客様やマイク、スポットライトといつもとは違った雰囲気に子どもたちの緊張やワクワクが高まっておりました。
そんな中でも大きな舞台で堂々と披露し、音源をかき消すほどの声、手をいっぱいに広げ踊っておりとても素敵な年中組の子どもたちでした。
更に大きく成長を感じる1日でした。

大きな舞台での表現は、きっと子どもたちにとって大きな成長でしたね。
みんなの前で披露をすることが得意な子
恥ずかしくて緊張してしまう子
いつもと違った雰囲気にドキドキしてしまう子
子どもたち一人ひとり違います。舞台に立って感じることも勿論そうですが、それまでに行くまでの練習があってだからこそです。
何事も友だちと共に挑戦してみることで得ることも多くあります。
年中組の子どもたちは、今回のオペレッタを通して『自分だけでなく、相手のことも考える』『みんなで一つになる』ことを感じられたのではないかと思います。友だちとの関わりが成長していく時期だからこそ得られることですね。色んな形であっても子どもたち一人ひとりの成長がありました。
その成長をぜひ、褒めていただきたいと思います。次へのステップに繋がりこれからの子どもたちの成長が楽しみです。

最後になりましたが、保護者の皆様には大きな拍手、ご参加いただきましてありがとうございます。
また、準備や片付けのボランティアもお手伝いいただきありがとうございました。


(年中組チーム担任 小山・杉山・髙山)

 

【年長組】

 年長組の演目はいかがでしたでしょうか。本日の子どもたちの姿からは、一人一人の成長と共に、学年全員が心が1つになった一体感も感じられました。昨年の年長さんの姿を見ていた子どもたちは、年長組として合奏、劇、合唱と様々な演目を今年は自分が行うことに大興奮で目を輝かせていました。

合奏の曲決めでは、今年の年長さんの元気で明るい雰囲気の曲にぴったりの曲として『オブラディ・オブラダ』となりました。子どもたちからもいくつかの曲を聴く中で、「なんか楽しそう!」という声があがり、自然に手をたたいてリズムをとる姿も見られました。楽器決めでは、子どもたちの演奏したい楽器を聞いて、スズ、タンバリン、カスタネット、キーボード、大太鼓、小太鼓を演奏しました。リトミックの時間には楽器それぞれの持ち方や使い方を教わり、リズム遊びをしながら遊び感覚で楽器に触れていたこともあり、冬休み前には自分のパートを覚えて演奏できるようになりました。1月に入り、指揮者をよく見てテンポを合わせることや、演奏していない時は音を鳴らさないように気をつけるなど細かなところにも意識を向けて演奏できるようになりました。繰り返し行う中で、首をふってリズムをとる姿から、皆で一緒に楽器を演奏する楽しさ、心地よさ、一体感を味わうことができたと思います。

『西遊記』の劇の練習では、練習を始めた頃から元気に大きな声で台詞を言える子もいれば、恥ずかしくて小さな声になってしまったり、正面を向いて台詞を言うことに緊張する子もいました。また、自分の出番が終わると舞台袖で話して待つ姿も見られましたが、体育館で練習する経験を通し、見に来てくださったお客様にどんな気持ちになって欲しいのか、どのような姿を見せたいのかについて問いかけたことで、「お家の方に頑張って覚えた台詞を聞いて欲しい」「かっこいいところを見て欲しい」という意見から、子どもたち一人一人の意識も変わり、声が届くようにと大きな声で台詞を言えるようになってきたり、自分なりに動きを考えてやってみる姿へと変化が見られました。練習を繰り返すごとに他の子の演技も見て、いつの間にか小道具を持つタイミングや友だちの台詞も覚え、同じ役の子同士確認し、教え合う姿も見られるようになりました。戦う場面やみんなでばしょうせんを扇いで火焔山の火を消す場面ではのびのびと演じられるようになり、舞台の上でいきいきと演じる姿、たくさんの拍手を心から喜んでいる子どもたちの姿を見て私たち担任も胸がじーんと熱くなりました。

最後の合唱では年中さんと一緒に『手をつなごう』を歌いました。歌い始めた11月、子どもたちはとても曲を気に入り、すぐに歌詞やメロディを覚え、朝の会では毎日「歌いたいから先生ピアノ弾いて!」と言ってくる程でした。『手をつなごう』の曲は、2011年に起きた東日本大震災の際に、被災地の方や日本中の人たちに元気になって欲しいという気持ちを込めて作られた曲です。『手をつなごう 手をつなごう 手をつないだ時の方が涙に心配になるし、笑顔に嬉しくなるんだ』という歌詞のように、友だちのことを思いやったり、共に喜び合うような優しい気持ちになる素敵な曲です。今の子どもたちの姿であり、これからも大切に持ち続けてほしいという願いも込めてこの曲を選びました。子どもたちからは、「年長だけではなく、年中さんと一緒に歌うから『手をつなごう』という歌詞が合ってるね。」という考えがあがり、嬉しくなりました。発表会では、劇のあとに気持ちを切り替えて心をひとつにして歌うことができました。

 

お忙しい中、背景や大道具、衣装などボランティアの方々にも大変感謝しております。ご協力いただき、本当にありがとうございました。子どもたちは、「早く発表会にならないかなー」とあと何日か数え卒園前最後の大きな行事ということから、今までで一番かっこいいところ、こんなことも出来るようになったんだというところをお家の方に早く見てもらいたい気持ちでいっぱいでした。

発表会までお友だちや先生と共に一生懸命に取り組んできた過程こそが、子どもたちの成長につながります。最初は初めてのことばかりでしたが、まずは挑戦してみて、少しずつ自信を持ち、さらにそこから自分なりに工夫して表現出来るようになりました。その中で友だちと教え合い、助け合うことで協調性につながり、絆もより一層深まったのだと思います。これまでの経験を通して子どもたちは満足感や達成感で自信に満ち溢れていることでしょう。本番だけでなく、本番を迎えるまでの過程を含めての頑張りをたくさん褒め、子どもにとっての大きな達成感や自信へとつなげ、成長したことを共に喜んでくださいね。本日は誠にありがとうございました。

(年長組チーム担任 福田・三並・相澤)