202334日、年長組の子どもたち47名が全員揃って卒園いたしました。

卒園式を迎えるにあたって「何故、卒園式を行うのか」という“理由”を子どもたちとじっくり話し合い続けました。「子どもたちを含め、お家の人や先生たちが正装をして参加している理由」、「園長先生が一人ひとりに保育修了証書をくださる理由」、「そもそも保育修了証書とは何か」といった卒園式に関する内容すべてを子どもたちと一緒に落とし込んでいきました。ですので、「お返事をしましょう」「背中を伸ばしましょう」「足を閉じましょう」といったことは私たちからは教えておりません。卒園式での子どもたちの表情と態度は、子どもたちそれぞれが考え出した集大成です。

卒園式の朝、笑顔がありながらも少し緊張している子どもたち。「大丈夫だよ、先生はみんなのことを信じているから堂々と参加をしてね。」と声をかけ、先生たちに勇気が出る特別なコサージュをつけてもらい、子どもたちは会場へと入場していきました。

入場の際に子どもたちが考えたオリジナルのポーズに、会場では笑顔があふれていました。

そして園長先生より保育修了証書をいただく時の表情はとてもキリっとしていて、子ども園を卒園して今度は小学生になるんだという強い覚悟が伝わってきました。

子どもたちより感謝の気持ちをこめた「ありがとうの花」の歌の振り付けは、子どもたちから自然と出た表現です。子どもたちの立派な姿を見ていたらあっという間の卒園式でした。

この一年間、色んなことがありました。楽しかったこと、嬉しかったこと、悔しかったこと、涙を流してしまったこと。その度に子どもたちと一緒に考え、進み、上手くいかなかったらまたやり直す。子どもたち、保護者の皆様、先生で共に学び、歩んできました。年長組の子どもたちの良いところはとにかく明るいところ、そして何事にもとりあえずやってみて最後まで諦めないところです。その姿がもう近くで見れなくなってしまう…。保護者の皆様とも子どもたちの成長を毎日共有できなくなってしまう…。そう思うと子どもたちを無事に送り出すことができた安心の気持ちと、寂しい気持ちがぐっとこみ上げ、今一番葛藤しているのは私たち担任となりました。

この日を迎えるまで、保護者の皆様にはたくさんのご理解ご協力と、たくさんの愛情をいただきましたこと、深くお礼お申し上げます。これからの子どもたちと保護者の皆様のご活躍をお祈りしております。

 

式終了後は、保護者の皆様が主催してくださいました、「卒園を祝う会」が行われました。子ども園での懐かしい思い出を振り返りながら、楽しいひと時となりました。保護者の皆様、ご準備~片付けまで誠にありがとうございました。

 

年長組のみんな、先生たちはみんなのことが大好きです。

(年長組チーム担任 西村・増田・杉山)