連日暑い日が続いておりますね。
昨日からの2日間、子どもたちが待ちに待った「年長イベント」を行いました。
年少では”選ぶ”、年中では”話し合う”を日々のプロジェクト保育の中で経験してきた子どもたち。年長組では”作り上げる”をねらいとしております。
「年長イベント」というのは、7/22(金)という日程のみ決まっており、活動内容は子どもたちが一から話し合って決めていきます。
5月、保育者からの「何をしたいか?」という投げかけからスタートし、子どもたちと何度も話し合いを進めた結果、「お祭り」をテーマにイベントを行うことになり、お祭りの屋台として出す6つのコーナーごとにグループに分かれ、準備を進めてまいりました。
イベント当日は子どもたちも朝から「今日はイベントだよね」「早くやりたい!」ととてもわくわくとしており、大盛り上がりでした。
【ウォータースライダー】
子どもたちと事前に実験を行い、安全に滑ることができるように工夫して行いました。ウォータースライダーだけでなく、水遊びができるように大きなプールも出し、園庭全体を使って「にとべランド」が完成しました。普段よりもよく滑るウォータースライダーや広いプールで友だちと水をかけあい、「楽しすぎる!」と大興奮でした。
【お化け屋敷・猛獣退治】
子どもたちと話し合い、お化け屋敷と猛獣退治を合体して同じ空間で行いました。みんなで力を合わせて段ボールを運び、お化け屋敷の雰囲気が出るように手形を付けたり、猛獣の顔をたくさん描きました。当日は風船の剣やボールで夢中になってお化けと猛獣を退治しており、子どもたちの元気なエネルギーを存分に発揮していました。
【風船屋さん】
たくさんの風船がこぼれてしまわないように、協力してカラフルな絵を描いた壁を作りました。「一気にみんなで遊んだら危ない」という意見から、風船チームの子どもたちで「わざと割らない」「勝手に外に風船を持って行かない」という遊ぶ前のお約束や「5人ずつ入る」「1グループ1分でやる」という遊ぶ時のルールも決め、お客さんに丁寧に説明していました。
【射的】
段ボールでピストルと弾を作った後、「飛ばないよ」「どうしたらいい?」と悩む様子も見られておりましたが、ピストルの代わりにフリスビーを作り「こうしたら的に飛ばせるよ」と、こちらも驚くような発想力で解決する姿がみられました。また、チームの中でキャプテンを決め、キャプテンが全体に声を掛けながら協力して作り上げていました。
【電車】
初めは廊下のみで行う予定でしたが「お化け屋敷や風船屋さんの前まで線路を伸ばしたら電車に乗って行けるよ」という素敵な意見が出たことで、お部屋の中まで線路を繋げました。何両か車両を繋げたり、電車の下にタイヤを付けて実際に回るようにしていたりと子どもたちの工夫がたくさんみられました。実際にお客さんの子どもたちや先生が
電車に乗ると子どもたちで力を合わせて電車を押して動かしており、最後には電車が破けてしまうほど遊びつくしていました。
最後はホールに集まり、夏らしい「花火」の映像と年長イベントの思い出をまとめた動画を観ました。「きれい~」「○○くんだ!」「懐かしい~」と楽しかった思い出を振り返りました。
今回の年長イベントでは、子どもたちがやりたいことを考え協力し、時間をかけて一生懸命取り組みました。進めていく中で意見がぶつかり合ったり、イメージと近づけるために試行錯誤を繰り返し、様々な葛藤がありました。一人ではできなかったこともお友だちがいたことで解決したり、支え合う姿が多くみられ、”年長組”としてのチームワークが大変よくなったように感じます。また、当初のスケジュールと急な変更となった部分もありましたが”ピンチをチャンスに”の精神で2日間を時間いっぱい全力で過ごし、夏の特別な思い出になったことと思います。さらには、保護者の皆様、たくさんの先生方からの”周りの人の協力”があったからこその充実したイベントであったと子どもたちと振り返りを行い、「ありがとう」という感謝の気持ちを伝え合いました。
子どもたち自身で話し合い、実際に”作り上げる”ことができ自信がついたことで、また一回り成長した子どもたちと2学期に会えることを楽しみにしております。
(年長組チーム担任 増田美樹)