【ぱんだ組】

今年度のテーマは夢育。子どもたちにしたいこと、好きなこと、行きたいところなどを一人一人に聞いていくと、「海」「山」「電車」「車に乗ったの!」「バレリーナ」と様々な答えが返ってきました。そんな好きなものが全部詰まっている《夢の町》を作品展では表現することにしました。

もともと色々なことに興味津々で、製作をすることが大好きなぱんだ組の子どもたち。4月から色や形、数、大きさなど様々なことを自分で選ぶことを大切にしてきたことで、自分の感性をそのまま表現する楽しさや嬉しさを感じながらその子なりのこだわりやお気に入りの色などがよりはっきりしてきています。

夏にお部屋を海にしようと、作ったペットボトルのお魚はお花紙を詰めることが楽しく黙々と行っている子もいました。ただ、飾るだけでなくその魚を使って魚釣りごっこをしたことで海という好きなものが増え覚えていたのでしょうね。山には動物やお花や果物があると自分がイメージしたものを紙粘土で作成しています。

町には木もあると自然物を使って木を作ったり、電車や車が通っているから作りたいというお友だちもいました。夢の窓は大好きなぱんだ組のお友だちと一緒にいられる家だねと話をすると「一緒でうれしい」と目を輝かせていましたよ。お友だちとの絆もこの一年を通して深まったのだなとほっこりしました。また、街を作る時に仕事場という絵本図鑑を保育室に用意したことで大きくなったらなりたいものもイメージがわき「お寿司屋さん」「整備士さん」「運転士さん」などなりたいものを教えてくれました。

コロナからマスクを身に着けるようになりましたが、やはり煩わしくてとってしまうことが多い子どもたちです。少しでもマスクをつけたい気持ちになれるようオリジナルのマスクも大好きな色染めをしながら作りました。模様も一人一人違ったものになり見比べたりしながら「可愛く出来たね」「面白いね」とお友だちと盛り上がっていましたよ。

作品展当日はお子様と一緒にオンラインで見ていただき、今まで作ったものを大好きなパパやママに見てもらうことが出来て子どもたちもとっても嬉しかったと思います。また、廃材集めのご協力もありがとうございます。保護者様には感謝の気持ちでいっぱいです。

これからも物づくりをたくさん楽しみましょうね。

(ぱんだ組担任)

【年少組】

今回の作品展では「夢の世界」をテーマに、魔法のほうきで夢の世界へ出発して、森や海へ行き、ロケットで未来へ進んでいくストーリーをイメージしながら作品づくりを行いました。

作品作りでは、木の枝や葉っぱ、松ぼっくりなどの自然物やガーゼなどの様々な素材を使い、素材の感触を楽しむ姿も見られました。
ゼリー粘土やソルトペインティングでは絵の具を4色用意し、子どもたちが自由に選んで色つけを行いました。好きな色をたくさん使って塗る子や、自分の好きな色だけを使っている子と1人ひとりがイメージをして作り上げおりました。また、何色か色を混ぜて色の変化を楽しんでいる子の姿も見られ、夢中になって海の生き物たちを作り上げておりました。
ゼリー粘土のぷるぷるとした感触に「わぁー。ぷるぷる」「冷たい」と初めて触ってみた感触を言葉にし楽しむ姿が見られておりました。
自分の作品が完成した後も、「もっとやりたい!」「今日もやる?」という声がよく聞こえ、子どもたちにとってとても面白く興味を持った製作となっていたようです。

コロナウィルスの絵やマスク制作では、コロナ禍の中で子どもたちにはどのようなイメージなのか、自分だけの世界に一つしかないマスクをつけたらどんな楽しみがあるのだろうか。
と考えてみながら作り上げておりました。

現在はコロナウイルスの流行の中でも子どもたちは、いつも前向きで、元気いっぱいな子どもたちです。
子どもたちと共に作品作りを通して一人ひとりの個性豊かな作品を見てみるとより未来への夢や希望が広がっていくような気持ちになりました。

これからもこれからの未来の先に向かって子どもたちと共に様々な物を作ったり過ごして参りたいと思います。

 

作品作りに向けて材料集めにご協力いただきありがとうございました。

(年少組担任)

 

【年中組】

年中組は、夢育を「想像する」のテーマに置き換えて、子どもたちと作品展作りを行いました。

コロナ禍により、制限の多い毎日です。給食時も、会話をしない黙食を子どもに伝え、子どもたちも理由を理解し、行っています。しかし、やはり大好きな友だちと給食のおいしさや楽しさを共有したい、という思いが「表情やジェスチャー」という「制限の中で出来ること」を工夫する姿に繋がりました。

夢という大きなテーマに、今回はコロナやオリンピックという現実を織り交ぜています。この「現実」を無視せず、逃げずに、コロナ後の明るい未来を子どもたちの個性豊かな作品を通して想像し、そしてこのコロナ禍を保護者の皆様と一緒に乗り越えたい。オンラインでの作品展だったからこそ、場所は離れていても、保護者の皆様と同じ思いを共有できたのではないかと感じております。

年中組は、友だち関係を含め、自分自身や周りとの葛藤の時期です。そして自分の思いを言葉だけでなく、様々な素材や道具を通して、作品として表現できる力がついています。その中でも、「コロナウイルスの絵」では、昨年(年少組で描いたとき)よりも、よりコロナに対する子どもたちの思いが表れていました。コロナ禍で在宅ワークになった保護者の方と一緒に過ごす時間が増え嬉しく感じている子、仕事でコロナと闘う保護者の方を見て、また実際にコロナを経験したことでコロナは怖い、不安という思いを感じている子、それぞれのコロナに対する素直な思いが色や形に表れていました。どれも間違いではありません。ただ、子どもたちが自分の思いを素直に表現できたことが、「2年連続コロナの絵を描いたこと」に意味があると感じております。

また、保護者の皆様には、作品作りのため廃材や自然物などの材料集めにご協力いただき誠にありがとうございました。

自分よりも、大人よりも大きい、迫力のある恐竜づくりは、子どもたちの大きな達成感と喜びに繋がっていると感じております。片付けまでが作品展です。子どもたちと話し合い、しっかりと活動のまとめを行って参ります。

その他の作品も、順次持ち帰る予定です。ぜひ、実物を見ながら、改めて子どもたちの作品に込めた思いを感じていただけますと幸いです。

そして、今回、子どもたちの本当に色鮮やかでのびのびとした素晴らしい作品の数々に勇気と感動をもらいました。

私たち担任も、子どもたちに負けないよう引き続きコロナ対策に努めて参ります。保護者の皆様もぜひ、引き続き同じ思いで進んで参りましょう。オンライン作品展へのご協力、大変感謝しております。誠にありがとうございました。

 

(年中組担任)

【年長組】

年長組の作品展『SMILE TOWN』いかがでしたでしょうか?子どもたちの想いの詰まった、エネルギー溢れる作品の数々から笑顔いっぱいになっていただけましたでしょうか?

今年度の作品展のテーマである夢育から、子どもたちと話し合ってこの1年間を振り返り、子どもたちがやってみたい・おもしろそうと思ったことに一工夫加えて実現させました。

話し合いの中で1番上がった言葉が笑顔でした。子どもたちはクリスマス発表会の合唱で込めたお家の方に笑顔になってほしいという思いをずっと持ち続けています。

今回の作品展でも、お家の方に笑顔になってほしい!感動させたい!という強い子どもたちの思いが込められています。

やってみたいことを工夫して考えて実現させ、完成したときの喜びや自信、楽しい未来の想像から子どもたちが笑顔に。そんな作品を見てお家の方も笑顔に。みんなが笑顔になるスマイルタウンとなりました。

夏の年長イベントに向けて集めていた枝や、秋に子どもたちがたくさん拾ってきたどんぐりや松ぼっくり。「これで何か作ってみるのはどう?」という声を元に、自然物を多く用いた作品となりました。わくわくタウン、自然アートなど1人で集中したりみんなで協力する作品や、モビールでは製作の中で重さの感覚やバランスについて自然に発見し細部までこだわった年長組らしい作品に、私たち担任も想像を超える子どもたちのアイディアや表現力に驚かされると共に成長を感じました。また作品と共に子どもたちのつけたタイトルと合わせて見ると、その子なりの込められた思いが現れ感動する場面が多々ありました。

わくわくタウンは新渡戸小学校vivistopで山内先生に行っていただいた木片遊びをきっかけ、こんな街あったらいいなという3種類の材料による3つのタウンが生まれました。素材によってどうすれば組み立てられるのか?廃材はテープ、木材はボンドなど素材の特徴と適した方法を作品作りの中で経験しました。

泥団子では段階を経て適した土を見つけ出す実験を繰り返す中で難しさを経験し、一生懸命に作ったからこそ壊れてしまった時の悔しさも大きかったと思います。悔しくて泣く姿もありましたが、それでも諦めず挑戦し続ける子どもたちの姿から成長を感じました。

そして何よりコロナの絵からは、「きれい!」という率直な感想が上がるのではないでしょうか。もちろんコロナは大人にとって大変な存在ですが、子どもはコロナ禍だからネガティブになったり何かが変わってしまうというのではなく、手洗いうがい消毒マスクをする中でも理由を考えることで今までと変わらず園生活をお友だちと楽しく、前向きに過ごす姿が見られます。コロナとはいえ、様々な色を使い時間をかけて丁寧にのびのびと表現する姿と完成した作品から、きれい、素晴らしい、感動がとても伝わってくる一つのアートですね。

保護者の皆様もコロナ禍で大変な思いや不安な思いもたくさんありますよね。子どもたちなりにコロナというものの危険性は理解していると思います。ですが、日々の子どもたちの姿を見ていて、手洗いうがい消毒換気マスク着用の必要性に関してきちんと理由を理解しているからこそ、続けていけば毎日子ども園に来れる、お友だちと一緒にサッカーができるなど、前向きに毎日笑顔で過ごしております。そんな子どもたちが、毎日頑張ってくださっているお家の方に笑顔になってほしいという思いが発表会の合唱の時から強く持ち続け、今回の作品展でもテーマは笑顔になりました。

子どもたちにとっても自分たちのやりたいことをきっかけに、やっている中でさらにイメージが広がり集中して自分の力を出し切ったからこそ、完成した時の達成感が大きく、作品一つ一つが本当にキラキラと輝いていました。

子どもたちの思いと明るい未来、楽しい未来や夢が詰まった作品の数々いかがでしたでしょうか?子どもたちの姿から私たちも勇気付けられますね。これからも笑顔を絶やさず心を一つに楽しい毎日を過ごしていきましょう。

作品展づくりに向け、材料集めなどご協力いただき誠にありがとうございました。

 

(年長組担任)