子どもたちはクリスマス発表会に向けての準備を毎日友だちと一緒に楽しく行っています。

年長組として昨年度行った『オペレッタ』とは異なり、一人一人の台詞がある『劇』、そして『合奏・合唱』と、演目も様々です。

それだけ年長組としていろいろなことを出来るようになったということと、自分一人ではなく周りにいる友達にも目を向けて助け合い、心を一つにみんなが同じ目標に向かって協力できるようになったからこそこれらの演目を発表会で行うという、様々な演目がある理由について話をしました。

すると子どもたちは、ステップアップした内容に目を輝かさせて、「やったー!楽しみ~!」という声が上がり、わくわくとドキドキでいっぱいの様子でした。

 

合奏合唱では、歌詞の意味を考え、朝の会にみんなで歌うのとはまた違って思いを込めて『届ける』という気持ちで歌うことについて子どもたちと話し合いました。最初は自分のペースで歌ったり楽器を鳴らしていたお友だちも、次第に周りの友だちの声や音を聴き、早くなった際には気づいて頭を振りながらリズムをとっている姿も見られました。

 

 

劇では、自分の台詞があることに大興奮で、朝の自由遊びの時にもセリフを練習していたり、劇中の歌はすぐに覚える姿がありました。セリフというものは何なのか、役になり切るとは何なのかということについて最初に子どもたちと話し合う中で、一番イメージがつきやすかったことが普段楽しんでいる『ごっこ遊び』でした。

劇だからこうするではなく、ごっこ遊びの時に役を決めてお母さん役ならお母さんのような話し方をしていることと同じであることを伝えると、すぐに自分の役になり切って自分の台詞を言ってみたりと、「こうやって言うんだよ」とこちらから伝えるのではなく、物語や場面を理解した上で自分なりの台詞を自分で考えることで、すぐに覚えたり行動にも変化が見られました。

 

今は劇で使う大道具、小道具も子どもたちと一緒に作っています。「川はどんな感じにする?何色にしようか?」「穴を掘ると大判小判が出てくるけれど、すぐに出すためにはどんな工夫をしようか?」などと子どもたちと一緒に考えて作成を進めています。

「ぼくテープ貼るね!」「色塗りたい!茶色にしようよ!」などと積極的に製作を行っています。自分たちで作っているからこそ劇練習の時には、友だちと一緒にどんどん道具を運び、どこに置いたらよいのかなど言わなくともいつのまにか配置されていたりと、自分たちで理解しているからこそできるのだと気づかされる姿がたくさんあります。

  

 

自分のやりたい劇や役を選んだことで意欲的に行う姿へとつながり、自分なりにセリフをアレンジしたり動きを付けることで覚えも早く、何よりも「今日は1回だけやってみよう」と言ったときに「もっとやりたいー!」という声が上がった時には、それだけ楽しんで行えていることが分かり、改めて自己選択や自分で考えて行うことの大切さを実感いたしました。

  

運動会の時よりもさらに周りに目を向けたり、仲間意識を持つことが出来るようになったりと、毎日子どもたちがどんどん成長し変化していく姿に担任も驚かされることばかりです。

本番に向けてみんなの心を一つに楽しんで行いましょうね♪

保護者の皆様も子どもたちの思いがたくさん詰まった発表会を楽しみにしていてください。

(年長組担任 福田)