朝夕は涼しい日が多くなり、虫の声もよく聞こえるようになりました。特に午後は過ごしやすい気温になりますので、戸外遊びの時間をたくさんつくっております。
園庭づくりの一環として、昨年完成した園庭のベンチ。夏が過ぎあっという間に雑草で埋もれてしまいました。
戸外遊びをしていたある日、「先生、ベンチに座るときに草が背中に当たって痛いんだ…」と一人の子が声をかけてきてくれました。
「そうだよね、先生も同じこと思っていたんだ。実はベンチの周りに生えているのは”雑草”と言ってね、たくさん生えてしまうと木の栄養をとってしまうこともあるんだって。どうしようね?」
「じゃあとってもいいの!?」
「…抜いてみようか!!」
その会話を聞いていた他の子どもたち。「やりたーい!!!!」とあっという間に何人か集まってきました。
子どもの気づきから始まった雑草抜き。抜いた雑草をその後の遊びに使う子、木枠のコンポストにいれ堆肥づくりに活用する子、空が薄暗くなるまで熱中する子、様々でしたが結果としてベンチはとても綺麗になり、以前のような憩いの場として復活しました。(がんばりすぎて、翌日筋肉痛になった子もいたようです!)
ベンチは完成しましたが、これからそれを維持していかなければなりません。保育者が大人としての知識をもって「○○しよう!」と提案することは簡単ですが、子どもたち自身が気づいて行動してみることこそに意味があります。今回はうまくいった雑草抜きも、綺麗なお花まで間違えて抜いてしまったなんて失敗もあるかもしれません。次にどうするかを一緒に考える→再度挑戦してみる→次は上手くいった→自信につながっていきます。子どもたちと共に私たち保育者も常にアンテナを張り巡らせて、園庭づくりはこれからも進んでいきます…。
~おまけ~
先日の行った水遊びでは、普段眺めているだけの芝生のスプリンクラーにみんなでダイブ!!!!
夏の養生期間、園庭遊びを我慢していた子どもたちへの嬉しいご褒美でした。
(年長組担任 西村)