【年少組】

子ども園では毎日、朝の会、おやつの前や給食の前に「沈黙」をしています。

保護者の方から、家で子ども園ごっこをしていたり、先生の真似をしているお話と共に沈黙をしていることを聞きます。

沈黙は目をつぶると言っているが、本当ですか?

と入園当初や園生活に慣れたころによくお話を保護者の方からお話をいただきます。

「沈黙では目をつぶってお心を静かにする時間であるので目をつぶるのはあっていますよ。」

と年少組の保護者の方にお話をする機会があります。

中々、日々の生活の中ではあまり出てこない「沈黙」という言葉ですね。

しかし、子ども園で沈黙とはとても大切な時間です。

 

大好きな先生やお友だち、楽しいおもちゃ、おいしいお給食など子ども園で過ごす時間は楽しい楽しい時間です。

嬉しい気持ちや楽しい気持ちも大切ですが、気持ちが高まってしまったままでは怪我に繋がってしまったりすることもあります。

中には今日は、遊びの時にお友だちと仲良くできなかったり、お約束を守れなかった…ということもあります。

園で過ごす1日のスタートを迎えるにあたり心を落ち着けることで楽しく過ごすために心の中で考える時間でもあります。

子ども園でお友だちと仲良く過ごせるように。

子ども園で怪我なく楽しく過ごせるように。

お休みをしているお友だちが元気になって子ども園に来れるように

上手にできるようになったことや時には、お約束が守れるようになることなど

子どもたちの様子を見てこんなことを考えてほしいな、こんな気持ちになってほしい、先生の気持ちを毎日違ったことを子どもたちに伝えています。

沈黙の時間が園生活の中で大切な時間で少しでも自分の心の中で考えてみたり、先生の気持ちや思いを伝える場であり子どもも先生にとって向き合う場です。

最初の頃は、沈黙となると周りのお友だちのことが気になりそわそわしていたり、目を開けてみたりしていましたが

少しずつ沈黙の意味を知り、理解することでしっかりと目をつぶり沈黙をすることができるようになりました。

少しずつ子どもたちに伝えることでできるようになったことが増え、嬉しく感じています。

これからも少しずつできることが増え、さらに素敵なお兄さん・お姉さんになるみんなを楽しみにしています。

(年少組チーム担任 小山)