(年長組)

先日、とても天気の良い日がありました。そんな日に子どもたちから真っ先に出てくる言葉が「先生、今日はお外に行く?」です。しかしその日はプログラムや製作物の仕上げなど、やらなければならないことがいくつかありましたので、「どうしようか?」と子どもたちにも伝えました。「お外で遊ぶ時間がたくさんほしい!」との意見が多かったので、「じゃあ英語(プログラム)、プレゼント作り、朝の会、給食準備を一気にがんばって最後に外遊びに行くのはどう?」と提案すると「そうする!がんばる!」と大盛り上がり。子どもたち自身で「がんばる」と決めた時のパワーはとても強く、あっという間に外遊びの時間に。
その日一番に人気があったのは砂場遊び。「水を使ってトンネルを作るんだ」と張り切っておりましたが、体操着や靴が濡れないように慎重に運ぶ姿がありましたので、「よし!今日は天気もいいし、裸足になってやってみたらどう?」と声をかけると「本当にいいの?やったー!」と靴を脱ぎ、より一層元気よく駆け出していきました。

いくら自由だからといっても水遊びのように頭から水をかぶったりすることはできませんが、こちらから声をかけなくとも子どもたち自身で気を付け合いながら遊ぶ姿はとてもたくましいものでした。

「水を持ってきて」「ここを掘って」と自然と役割が決まり、大きな山や川が完成しました。そんな子どもたちから出てきた言葉が「最高の水遊びだ!」。とても充実感に満ち溢れた笑顔でした。


一生懸命遊んだおかげで泥んこになりましたが汚れた足を自分で洗い、濡れてしまった体操着も日が当たる場所において乾かす姿も見られました。身の回りのことに気づき、自己管理管理ができるのが年長組さんです。

年長組では日々、子どもたちと話し合いながら保育を進めています。今回の砂場遊びのように、靴を脱ぐのも脱がないのも自分たちで決めます。そして子ども園は集団生活の場ですので、楽しいことをしたあとでも“やりっぱなし”は他のお友だちが困ってしまいますよね。自分で考えて後片付けもしっかり行います。そんな子どもたちのやらされ感のない自然な姿が印象的な一日となりました。

 

(西村優希)