今日はとても寒い1日となりましたね。
雨も降っていて、子どもたちも朝から園庭を眺める姿が見られました。
朝の会では新渡戸祭についての振り返りを行いました。
子どもたちにとって一番うれしかったことは、やはりお家の方からの「すごいね!」「あんなに絵が上手に描けるようになったんだね」という、お褒めの言葉のようです。
子どもたちにとって、どんなに小さなことでも、がんばったことや出来たことを認めてもらうことはとても自信につながります。
運動会の時には『最後まで全力を出し切る』ことと、『みんなの心をひとつにする』ことをテーマにやってきました。
今回の新渡戸祭では、ダンスに関しては運動会同様のテーマを持って行い、絵画活動や粘土制作については、『間違いはない』『楽しくのびのびと』ということをテーマに取り組んでまいりました。
進級当初は、絵画活動をする上で、「先生上手くかけない」「間違えちゃった」などと言って描いた絵を上から他の色で塗りつぶす様子が一部で見られました。もちろんイメージした物を思いきり描く子、たくさんの色を使って細かい絵を描く子もいれば、周りの友だちを意識するとどうしても戸惑ってしまう子、比較してしまうと自信をなくしてしまう子など様々な姿があります。
そのような姿から、果たしてどのような絵が『素敵』な絵なのかについて子どもたちと話し合いました。
最初は「綺麗に描く」という意見が多く挙がりましたが、一つ一つ、絵に正解や間違いがあるのか、お友だちと同じように描くことが素敵な絵なのかなどと色々な角度から考えていくと、最後には子どもたちの方から、「頑張って描くこと!」「描いているときに楽しかったらいい!」などという意見が全体から挙がり、どんな絵でもみんなが頑張って描くことが大切で、その頑張って描いたことはしっかりと絵から見ている人にも伝わることを伝えました。
その話し合いの後、新渡戸祭の絵画活動に取り組むと、今まで絵を間違えたと言って塗りつぶす姿がなくなり、さらに、全体的に画用紙いっぱいに絵を思いきり描く姿も見られました。
新渡戸祭を終えて、自分で色々なものを作ってみることにとても興味を持ったり、字を書くことにも興味を持ち始め、楽しさを感じて自信も持つことができたようで、朝の自由遊びの中で積極的に行う姿が見られました。
今日は、『紙のボール』の作成を楽しんでいました。
以前も紙のボールの作成を行っておりましたが、そのときにはボールの中に詰めるものも全て折り紙で作っていました。
すると、折り紙を折っている友だちから「先生!もう折り紙がないよ!」という声が、折り紙をたくさん補充した数分後に挙がりました。
そこで子どもたちに、今回の出来事からどのようにすれば、みんなで楽しく折り紙を使うことが出来るのかについて問いかけてみました。話し合うことで、「中の折り紙の色見えないよ!」という言葉が挙がりました。そこから、「じゃあ、中は折り紙じゃなくて別のかみでいいよね」という意見も挙がり、さらに、「でも大きいボールにしたい」という子に対しては、「画用紙みたいな大きい紙を丸めればいいんだよ!」というところまで考えが進みました。
子どもたちがここまで意見を出し合ったところで、担任からは様々な紙の種類があることの提案をしました。
そこから本日、また紙のボールを作ることになり、子どもたちの方から「先生、新聞紙ください!」と言いボール作りの始まりです!
さらに新聞同士を貼り合わせる時に、セロハンテープでは大量に使いなくなってしまうと考えたのか、自分たちで考え、目に付いた透明の養生テープを見つけて貼り始めました。
普段使わない養生テープは子どもにとって切ることが少し難しかったようですが、切れる人が「教えてあげる!こうやって、端をちぎってから思い切り破るんだよ!」と何人かの友だちで助け合う姿が見られました。
子どもたちが自分で考えて納得した上で行動に移すことは、一番の大きな成長につながりますね。
今回の新渡戸祭や制作活動の中での様々な出来事から、子どもたちのたくさんの考えに触れ、そこから担任も援助をしながらも自分たちで解決策を出す姿に感動すると共に、子どもにとっても日々の園での友だちとの関わりから、様々な部分の成長につながっていることを感じます。
これからも、子どもたちとたくさん話し合い考えて、楽しく過ごしながら成長につなげていけるような保育をしていきたいと思います。
もうすぐ『収穫感謝祭』ですね。
帰りの会の中で、みんなで『にんじん・だいこん・かぶら』を楽しく踊りました♪
(うさぎ組 福田)