こんにちは!VIVISTOP NITOBEクルーのもっちです。
中学2年生では前回に引き続き、コピックをつかった美術の授業をおこないました。
この日の授業は、コピックをつくられている株式会社Tooの石川さん、郡山さんにお越しいただいた特別授業!
まずは、前回の自分のつくった作品を、お二人にプレゼンしました。
それぞれ表現したいテーマもちがっていて、おもしろい!
郡山さんと石川さんからもたくさんご感想をいただきました。
発表のあとはいよいよ、Tooさんによる特別授業のはじまりです!
今日はコピックの特徴や使い方を色々教えてもらいましょう。
まずはみんなで、コピックのにおいを嗅いでみました。
コピックは、使うときに独特のにおいがします。
このにおいはいったい何なのでしょう?
正解は、アルコール!
コピックの色はアルコールをつかった染料でつくられていて、紙に色が染み込んで発色します。
アルコールのメリットは、乾きが早いというところ!
乾きが早いと紙にのせた色が手につくこともなく、また紙に染み込んで発色しているので、水にも強いのです。
「紙に裏写りがするのは、色が染み込んでいたからなのかあ」
と、前回の気づきにつながる部分もありました。
コピックは、ペン先が二種類あります。
左はブロード、右はブラシと呼ばれていて、それぞれ形と描き心地が異なります。
ブロードは安定した太さの線を描けることが特徴で、
紙に接する面を変えることにより、線の太さも変えることができます。
ブラシの特徴は、力の入れ方や傾け方によって、柔軟に線の太さを変えられること。
やわらかなブラシなので、「はらい」を使った線もきれいに描けます。
次はコピックをつかって色をムラなく塗る方法を教えてもらい、試してみました。
ムラにならないようにするには、なるべく重ならないように、そーっと塗っていくのがポイント。
染料でつくられているコピックは、色を重ねることで色が濃くなっていきます。
では、違う色同士を重ねてみたら、色の出方はどうなるのでしょう?
前回、
「あとから乗せた色のほうが濃く出てくる」
という気づきをしていた生徒がいました。
今日はみんなで色の重ね順による発色のちがいを体感!
そして、前回チャレンジしている人も多かったグラデーションについても教わりました。
グラデーションはなるべく同系色の色を選んで、乾く前に色を重ねてなじませていくのがポイント!
前回グラデーションがなかなか思い通りにできなかった・・・と言っていた生徒は、
「同系色のグラデーションじゃなかったから難しかったのかあ」
と納得していました。
コピックはたくさんの色があり、明度や色相などの色の持つ特徴を感覚的に判別しやすいよう、色番号が振られています。
この番号もヒントに色選びを行なっていくと、グラデーションもつくりやすくなりそうですね!
最後に、コピックのとても便利な特徴についても教えていただきました。
コピックのなかにはインクの染み込んだ中綿がつまっていて、もしインクがでなくなったとしても、補充することでまた繰り返し描くことができます。
ブラシやブロード部分も、汚れてきたら付け替えることも可能。
なんと便利なんでしょう・・・
コピックの特徴や、たくさんの技を教えてもらい、もっと描きたくなった!!というところで残念ながら今日の授業はおしまい。
コピックは生徒のなかでも「プロがつかうもの」というイメージがあったようですが、
今回じっくりとコピックに向き合うことで、コピックがとても身近なものに感じられました。
Tooの石川さん、郡山さん、ありがとうございました!
次回は、コピックを使ってさらに自分のやってみたい表現を追求してみましょう!!
◆おまけ
石川さんの持っているこちらのコピック、一見ふつうのコピックですが、キャップをとると・・・
じゃん!!!!
なんとキャップが伸びて指し棒に!
ちなみにキャップは外すとボールペンの先がついているという優れもの。
石川さんお手製のコピック指し棒です。
とてもすてきなアイデアで、わたしもつくってみたくなりました!
もっち