この半年、デザインワークや展覧会、資材会社さんでのWSなどを経て、自分のアイデアを形にする活動をしてきました。
#8まで、根気強くつくり続けてきたメンバーたち。
そして、先日行われた新渡戸文化学園スタディフェスタ!
今回はスタディフェスタでの様子と、約半年にわたる活動の振り返りをしていきます!
▶︎スタディフェスタ当日!
新渡戸文化学園のスタディフェスタは、生徒たちが授業やプロジェクト活動で研究したり、学んだりしたことを発表する場です。
そして、中学CCファッションラボメンバーは、
HFP(ハピネスファッションプロダクション)
というチーム名で、中高合同のファッションショーを行いました。
中学チームとしてファッションショーに出るのは今回が初めて!
この日まで、高校生たちや先生方にご協力いただきながら、一緒に準備をしてきました。
ドキドキの裏側!
円陣を組んで、いざショーへ!
▶︎Style1 design by Miri
テーマは『ちいさなきらめき』
4本のデニムジーンズを解体してつなぎ合わせ、一枚の布にし、それをロングスカートに仕立てました。
歩いた時にふわりとなびくように、丁寧に布を重ねて縫い合わせています。
ところどころに散らばっているラインストーンは、『ちいさなきらめき』。
実はこれ、ひとつひとつ、手作業で付けています!
また、デニム仕様の花もチャームポイントとのこと。
自信を持って歩くことができるこのスタイルは、どんな人の日常に寄り添ってくれるのでしょう。
▶︎Style2 design by Kanon
テーマは『森にひっそりと住むお姫様』
森のどこからか迷い込んだような、あどけないシルエット。
レース仕様のヘッドドレス、チュールのエプロン、ふんわりとしたスカートが相まって、とってもかわいい。
実は何度もデザインチェンジして、たどり着いたスタイル。
作りながら、自分がいちばん表現したいデザインに落とし込むことができました。
夢のようなスタイルは、どんな人の日常に寄り添ってくれるのでしょう。
▶︎Style3 design by Kotomi&Yui
テーマは『和創現』
和創現は「和服創作現代」という創作言葉で、和服が主流だった時代と現代とを融合したテーマ設定になっています。
着物に縫い付けられたフードは、モードな雰囲気を作っています。
また、このスタイルには
「使い古した着物を捨てるのではなく、リサイクルする大切さ」
「男女問わずに着れる」
というメッセージが込められているそう。
今では、時代が進むにつれて、ジェンダーや洋服の消費問題などなど様々なカタチで表現がされています。
モードでクールなこのスタイルは、どんな人の日常に寄り添ってくれるのでしょう。
▶︎Style4 design by Saki
型紙を一切使わず、まっさらな一枚の布から作られているドレスの形は、とっても前衛的。
珍しいシルバーの布を使って、ミディアムなドレスに仕立てました。
正面のフリルは、何度もカタチを確かめたり、作り直したりしながらたどり着いたデザイン。
細かな背中のリボンも、ひとつひとつ穴を開けて、ハトメを打って、丁寧に作られています。
一瞬で主役になれるこのスタイルは、どんな人の日常に寄り添ってくれるのでしょう。
▶︎Style5 design by Nana
ホワイトとゴールドで統一されたデザインは、まるでアイドルの衣装のよう。
いちまいの布から作ったブラウスにはこだわりポイントがたくさん。
袖にスリットを入れ、ひとつひとつハトメを打ってからリボンを通したり、
内側にレースを入れて、透けるデザインにしたり、
付け襟は、着物の帯をつかって作られていたり。
着るだけで気持ちが明るくなれるこのスタイルは、どんな人の日常に寄り添ってくれるのでしょうか。
▶︎Style6 design by Haruhi
アイドルのような衣装で、理想のカワイイを思いきり表現しています。
こちらはなんと、着ているものはすべて、型紙なしで手作り!
スカートは、ギャザーのフリルをたくさん手製して重ねていたり、
トップスはアーチ型になるように設計したり。
全身ホワイト&ブラックで統一されたデザインは、何度も吟味して考えられたもの。
かっこよくも、かわいくもなれるこのスタイルは、どんな人の日常に寄り添ってくれるのでしょう。
▶︎Style7 design by Kasahara
和洋折衷で統一されたスタイルは、どこか妖艶な雰囲気。
こだわりポイントは沢山。
アップサイクル資材のスポーツウェア生地を縫い合わせて着物にしたり、
紙工作でクチバシ型のマスクを作ったり。
なんと、履いている一本下駄はすべてお手製!
木を切って削ったり、紐を編んで作られています。
着て履くだけで、しゃんと背筋が伸びるようなこのスタイルは、どんな人の日常に寄り添ってくれるのでしょう。
▶︎Style8 design by Kokoro
シンプルな白黒で統一されたスタイルは、気品ある雰囲気に。
ブラウスは基本の型紙をもとに、いろんなアレンジを加えながら作られています。
ドレープ仕様のポンチョや袖元のフリルは、丁寧にギャザー縫いして、着たときにゆらゆらなびくようなカタチに。
ダンスパフォーマンスも相まって、華やかなスタイルになりました。
華奢で気品があるこのスタイルは、どんな人の日常に寄り添ってくれるのでしょう。
▶︎Style9 design by Mocchi
クールで、どこかやんちゃな雰囲気のあるスタイル。
首についているチョーカーや、足元のガーターは、リボンで手作り。
よく見ると、スニーカーにはパンクな装飾やメッセージが。
さりげないワンポイントが、全体のスタイルをかっこよく仕上げています。
シンプルでロックなこのスタイルは、どんな人の日常に寄り添ってくれるのでしょう。
▶︎Style10 design by Mato
テーマは『アメリカのオオカミ人形』
アメリカンカジュアルな印象のスタイルです。
服や小物はウルフのモチーフで統一。
ケモ耳やベルト、ポンチョの装飾にたくさんのウルフ要素が込められています。
デニムパンツも布から作って、全体的にゆるく決まるコーディネートに。
ファンキーで可愛いこのスタイルは、どんな人の日常に寄り添ってくれるのでしょう。
▶︎Style11 design by Haruhi
テーマは『まばゆい灰色のかがやき』
型紙から設計して作り上げたアウターは、灰色のバイカラーでクールな雰囲気に。
デザインを変えたり作り直したり、試行錯誤しながら作られたスタイル。
シックでクールになれるこのスタイルは、どんな人の日常に寄り添ってくれるのでしょう。
▶︎Style12 design by Satoko
テーマは『入学式に胸に刺してもらった赤い薔薇』
真っ赤なミディアムドレスに、レザーのジャケットを合わせました。
実はワンピースだけでなく、レザージャケットもお手製。
一枚の固い皮素材をやわらかくして、丁寧に仕上げています。
優雅な赤いドレスに合わせて、黒レースの手袋も作ったとのこと。
気品がありつつ、どこかカッコいい雰囲気をまとえるこのスタイルは、どんな人の日常に寄り添ってくれるのでしょう。
全12スタイル!
ファッションショーは満員御礼で、幕を引くことができました!
また、ショーの裏では、
ライトアップの操作やロゴデザインなどを担当してくれたメンバー、
動画音源を作ってくれたメンバー、
ウォーキングのサポートをしてくれたメンバーなどなど。
今回のショーが無事に開催できたのも、裏方のサポートがあってこそです。
さて、半年のラボ活動&スタフェスファッションショーでは、本当に多くの方々にご協力いただきました。
会場設定やパフォーマンスなど、相談に乗って、一緒に作ってくださった高校生や先生方。
制作や写真撮影などでサポートいただいたVIVISTOPメンバー。
資材やワークでお世話になった株式会社クロップオザキさん。
ファッションショーを見に来てくださった皆さん。
本当にありがとうございました!
こうやって「洋服をつくる」ことをきっかけに、いろんな人とのつながりや、新しい「やってみたい!」が生まれたメンバーたち。
「ファッションって、なんだろう?」という問いをスタートに、
実際に手を動かしてみて、酸いも甘いも、いろんな声を聞くことができました。
洋服を作ることの楽しさや難しさ。
自分にしかできないこと。
誰かがいて、できること。
もっと、自分が表現したい想い。
メンバーひとりひとり、感じたことはきっとさまざま。
ファッションラボで感じた「何か」が、みんなの次につながりますように。