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今日は、自分たちの作品を通して、岩波書店の編集者である須藤建さんとの対話です。
そわそわ、どきどき。
事前に子どもたちの作品をお渡しして、目を通してそれぞれに感じたことをまとめてくださっていたので、
まず、子どもたちから
・どんなところに気をつけたか
・制作して、感じたことや考えたこと
を発表し、それに対して実際の作品を見ながら
須藤さんよりコメントをいただく形で進行されました。
一生懸命に伝える、みんな。
友達の作品を見ながら、何かを感じて考えている、みんな。
「一言」のつもりが、
意外と自分が考えていたことって、たくさんあったんだなあ。。。
まだ途中で未完成の人も、いました。
でも、その構想を伝えて、それを聞いてみんなが驚いたり。
質問コーナーではこんな対話もありました。
「今まで10年、どれくらいの本を作ることに携わられたんですか」
「そうだね、作った本は10年で100冊くらい、あると思います」
「(すごい。。。。)」
「皿回しじゃないけど、同時並行でいくつも進めていて、止まっちゃっている皿もある状態なんですけど・・・」
お忙しい中で、この機会をつくっていただいていることに感謝・・・!
「仕事をする中で心がけていることありますか?」
「本って高いので、買ってよかったなと思ってもらえるように、と思っています。気をつけているのは、本の内容に間違いがあったり、意図的であってもなくても、誰かを差別したり、そういうことがないように気をつけています」
「(へぇ〜。。。)」
須藤さんより最後にいただいた言葉が印象的でした。
好き勝手に論評したりして、そういう場なんだとは思うんですけど、
本当にすみませんでした。申し訳ないな、って思ってます。
みんな、自分は絵が苦手だけど、とか、あるかもしれないけれど
すごく素敵な作品でした。おもしろかったです。本当にありがとうございました。
あの、自分はこれができないとか、どうか思わないでくださいねということを伝えたい、かな。
人の能力っていつ花ひらくかわからないので、
今の能力で、自分を見限ったりしないで学んでいってほしいな、と思います。
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少し、子どもたちの感想を紹介します。
・僕は緊張すると笑ってしまうので、関係のないところで笑ってしまっていたかもしれません。でもその中での発表はとても緊張しました。この環境はとても多くの人によって作り上げられているので、お会いできたことを心から深く感謝します。
・予定とは違う日だったので、言うことを考えるのにすごく焦りました。須藤さんの話を聞いていると、編集者さんが本作りにものすごく大きく関わっているのだなって感じました。
・この度はお忙しい中お越しいただきありがとうございました。今回の経験では、須藤さんの意見を聞き、自分に合ったものを生み出せるような気がしました。自分はアウトプットが苦手なのですが、たくさんの人と対話することが最高の作品を作る秘訣だと思いました。私はそんなに童話や作品を作る機会がないのですが、この経験を人生に生かしていきます。この度はありがとうございました。
終始、あたたかい雰囲気に満ちた対話会になりました。
1時間✖️2コマ、あっという間でした。
子どもたちの取り組みを昨年からずっと見守ってくださりこの機会を繋いでくださった、笹川さん。
そして子どもたちの不確定なものや未だ見えないものを包含して真摯に対話してくださった、須藤さん。
人のご縁に支えられています。本当にありがとうございました。
この経験が、出会いが、
子どもたちの中で、何かの種になってくれていることを願います。